薬剤師の年収、なぜ下がる？　

じゃぁ、今日は薬剤師の就職先と年収について伝えようかな。

まず、「薬剤師の資格所有者」って日本に何人くらいいるか知ってるかな？

日本で約31万人（2018年調査）存在しているよ。結構いるよね。
医薬分業（病院と薬局を分ける）って制度が進んで、薬剤師を増やすため薬学部に力を入れた結果、全国の薬剤師資格所有者は増えていったんだよね。

意外と多いんだよね・・・。薬剤師不足は、ほぼ解決傾向かな。
男女比も気になると思うけど、
男性：女性＝４：６　くらいの一定の割合を維持してるかな。

就職先は、「病院」「ドラッグストア」「調剤薬局」「卸企業（メーカー）」「公務員（厚労省など）」「MR（薬の販売員）」「大学の教授」など意外とたくさんあるんだ。

よく比較されるのは、その３つの就職先だから薬学生も就職活動するまで知らなかったりするよ。

大学・公務員・MR・卸企業は、就職するのが難しい狭き門なんだ。
MRは、ノルマがあっても高水準の給与だから競争率も高い。

ただ、企業も薬剤師を雇わないで大卒の文系学生にMR資格を取得させる方がコストかからないから、どんどん薬学生はMRになりにくくなっているよ。必然的にMRの年収も少し減少したように感じるかな。

そうだね。よく薬局にもMRさんが勉強会を開催しに来てくれるけど、芸能人みたいな人が多い印象だね。
鏡に映る自分と比較すると、少し惨めに感じちゃう事も・・・泣

・・・・うん、少し切ないけど本題に戻ろうか。

卸企業（メーカー）：500～800万
病院：300～500万
調剤薬局、ドラッグストア：500～700万

年収は、ざっくりとこんなイメージかな。
メーカーは、かなり高いイメージあるけど地域によっては調剤薬局でもメーカーの年収を超えたりするんだよ。すごいよね！

そうなんだよね。
年収は低いけど、長く勤務して薬剤部長とかになると名誉も年収も手に入れることができるんだ。すごいでしょ！

病院に就職する人は、「最前線」を意識してる人が多いような気もするな。
年収が低くても、それを大きく上回るやりがいが存在してるからね。就職するときに関係してくる「給与とやりがい」を天秤にかけて、病院に就職する薬剤師さんも多いんだよ。

ドクターは多いけど薬剤師にスポットが当たることは、無かったからね。原作の漫画が出版された当初は、薬剤師の先生たちの間でも話題に上がったよ。

漫画・ドラマを見て薬剤師の仕事をみんなにわかってもらえるかもしれないから楽しみだな。

ん～大きくは変わってないけど、病院以外は減少傾向かなぁ・・・。
どこも会社は生き残るために、コスト（費用）を低くしようとしてるんだよね。だから、より低コストの人材の確保を考えてるのはわかるよね？

登録販売者って資格があるんだけど、その資格があれば薬剤師の代わりにOTC（処方箋なしで販売できるお薬）を一部販売することができるんだ。

よくCMでも「薬剤師・登録販売者に相談してください」って流れてるでしょ？
ほかにも、医療現場の事務さんがいるんだけど、その人達も2020年から一部のお薬を準備（販売はダメ）出来るようになったんだよね。

たとえば、今まで薬剤師２人いないと運営できない薬局が
事務さん・登録販売者の２人+薬剤師１人勤務でも運営できるようになったんだよね。
医療事務さんに登録販売者の資格を取ってもらったら、もっとコストは下げれるよね。

そうだね！医療事務だけではなくW資格持ちなら就職しやすいかな。
薬剤師には、脅威だけどね・・・。（汗

そういう背景があって薬局やドラッグストアの経営者・株主は、強気に薬剤師の年収を下げて雇えるようになったんだ！！！

年収は、薬剤師が飽和してきたらもう少し下がる可能性もあるかな。

ITの脅威は、どこにも存在してるから「人間らしい心のある薬剤師」にならないと生き残るのは難しいと思っているんだ。

きくちゃんも、薬剤師になれてもずっと勉強をやめたらダメだよ？
まだAIには、人間らしい心の温かみのあるコミュニケーションは出来ないから、これからは「AIに出来ない必要な薬剤師」を目指していくんだよ。

そうだね。ただの薬剤師じゃなく「そこにしかいない薬剤師」を目指してね！
じゃぁ、今日はここまで！気を付けて帰るんだよ。ばいば～い！